40代男性1ヶ月交換コンタクト
左眼に痛みが生じ受診 視力は指数弁
毛様充血が強く、大きな輪状膿瘍が見られ、角膜は浮腫状、大量の前房蓄膿がある。
1ヶ月コンタクトを3~4ヶ月使用し、水道水で洗浄することもあった。
19歳男性 2週間コンタクト
コンタクトを装用したまま就寝
翌日に眼の痛みがあり受診。
粘液性の眼脂の付着、角膜全体にスリガラス状の混濁がある治癒後も重篤
な視力障害が残った。
コンタクト使用に対するコンプライアンス認識不良が原因です。
緑膿菌は水回りなどの環境菌として存在し、レンズやレンズケース内の汚染に伴い発症することが多いです。角膜の組織融解が急速に進行し数日で角膜穿孔をきたすこともあり、迅速な治療が必要です。
50代女性 ハードコンタクト使用
右眼の痛みと見えづらさがあり受診
全周の毛様充血 角膜中央に楕円形の潰瘍、 多量の前房蓄膿が見られた。
治療を開始しましたが角膜菲薄かの進行により1か月後には角膜移植を施行。
20歳男性 ワンデーコンタクト使用
右眼に眼痛が出現、だんだんひどくなり受診
1Dayを1週間使用していた。
アカントアメーバによる典型的な放射状角膜神経炎と著明な毛様充血が見られた。
治療に2ヶ月を要した。
16歳女性 ハードコンタクトレンズ使用
コンタクトレンズを水道水で保存していた。
角膜中央にアカントアメーバ角膜炎の円盤状混濁が見られる。
角膜掻爬、抗真菌薬内服、抗真菌薬点眼による治療を3カ月間行ったが改善せず、
深層角膜移植術を施行した。
46歳女性 2WEEKコンタクト使用
2週間コンタクトレンズを水道水で洗って使用していた。
右眼に充血、疼痛、羞明感があり眼科を受診
角膜中央に強い混濁があり、前房蓄膿を伴っていた。
初心から10日後に角膜穿孔をきたしたため、治療的表層角膜移植を行ったが、
1週間後から移植片が融解し、1ヶ月後には角膜の融解した部分から眼球の一部が突出した状態になった。
このころから抑うつ状態が強くなり、精神科での治療を要した。
眼科初診から約1年後に眼球内除去と義眼装用、その後も抑うつ状態は続き、休職期間は約3年半に及んだ。